大東運輸の第一歩は、大正13年（1924年）に初代代表が荷車を引き始めたときにさかのぼります。今からちょうど100年前、関東大震災の翌年でした。先輩の造園業を手伝う形で庭づくりの商品を運んでいた初代は、5年後にトラックを入手して大東運送店をスタート、戦後には株式会社として登記し本格展開を図り、現在に至ります。ここ20年ほどはフォークリフトを積んで運ぶ専門輸送に特化していましたが、徐々に重機が大型化し始め、それを運ぶ当社の運搬トラックも大型化せざるを得なくなってきました。しかし今後の需要を考察すると、お客様ニーズの多様化・細分化が進むことは間違いないでしょう。そこで当社では小型トラックのラインナップを充実させ、乗用車が1台積載できるサイズの車両も増やしていく方針です。
お客様のために何ができるか。その解を求めて常に一歩先を見つめ、業務を改善していく事業方針は、100年前も現在も変わりはありません。特に運輸のフィールドは劇的に何かが大きく変わるということはなく、現状をしっかり維持しながらお客様の変化を読み取り、対応していくことが大切です。私たちはそこに将来への考察を盛り込み、付加価値の高い運送業務に反映させていきたいと考えています。大正13年の創業時、初代代表は「迅速」「丁寧」「確実」「低廉」を社是に掲げ、希望に燃えて第一歩を踏み出しました。100年後の現在も、その社是が色褪せることはありません。大東グループの運輸部門を担う柱として、私たちは次の100年に向け地に足をつけた成長を図ってまいります。